リプレイレビュー第一弾は、SW2.0のリプレイでもおそらく最も有名なシリーズである
「新米女神と勇者たち」
シリーズです!
SW2.0のルールブックⅠと同時に発売されたという、まさにSW2.0の生誕と共に歴史を歩んできた長編リプレイで、2016年に11+4巻でシリーズ完結を迎えています。
というわけで、新米女神と勇者たちシリーズの紹介だよ。
リプレイ第一弾のパーティメンバーは、人間の「ジーク」、エルフの「エア」、ルーンフォークの「メッシュ」、ナイトメアの「ソラ」の4人で始まって、後にリルドラケンの「ムーテス」、人間の「ニゲラ」、タビットの「イスミー」たちも加入する。
彼らの最大の特徴は「ぞんざいな態度」だ。王族が相手でも神様が相手でも態度がどこかぞんざいで、おかげで物語全般としてゆるゆると楽しげな雰囲気が漂う。挙句の果てにはパーティ名ですら「ぞんざい勇者団」になってしまった。ぞんざいすぎる。
そんなぞんざいなメンバーだけに、いわゆる冒険者モノとしては王道ではないかもしれないが、しかしその反面「基本はほんわか楽しく、決めるとこはビシっとシリアスで、TRPGとしては王道かつ理想的」なリプレイに仕上がっているよ。これからTRPGを始めたいプレイヤーにも、GMとしてシナリオを作ったりしたいなーと思い始めた人にもオススメできるリプレイだ。
ただし、SW2.0最初期のリプレイだけあって、ルール処理等々については一部古かったりする部分もある点にはご注意。といっても、主な改訂点はサプリ導入の際に行われるものなので、ルールブックⅠのみでやるつもりの初心者さんなんかなら全然問題ないはず。
とにかく、妙なクセのない、リプレイとしては広くいろいろな人にオススメできる作品!リプレイを購入する1冊目としては、ぜひオススメしておきたい。全巻揃えるとちょっと長いけどね!